2018年   南の集い(4月5日)ワンポイントアドバイス
肌のシミ、たるみ、原因は「糖化」かも

実年齢より若く見える人と老けて見える人がいる。老化の原因の1つに「糖化」という生体反応があり、その進行度合いが「見た目年齢」を左右する可能性があると最近の研究でわかってきました。

私たちが生きるために絶対に必要なものが、ブドウ糖と酸素です。このどちらかがなくなれば、私たちは命を落とします。しかし、皮肉なことに、ブドウ糖と酸素こそが私たちを老化させる原因ともなっているのです。ブドウ糖と酸素が結びつくことで、水と炭酸ガスとエネルギーが生産されます。この過程で、ブドウ糖が原因の「糖化」、酸素が原因の「酸化」という悪い作用が発生します。糖化も酸化も、私たちの体を傷つけ老化させます。

「糖化」とは糖とタンパク質が結びついて熱が加わったときに起きる現象です。人間の体内に限らず、食品の調理でも起きる。たとえばパンケーキ。小麦粉や砂糖(糖)と卵や牛乳(タンパク質)を混ぜてフライパンで焼くと、表面がこんがりキツネ色になります。これが「糖化」です。人の体内では食事で過剰摂取した糖質が血中で余り、体の組織や細胞を構成するタンパク質にベッタリくいつきます。するとやがて、体内のタンパク質は糖まみれになって劣化し、AGE(終末糖化産物)という悪玉物質に変わってしまいます。例えば肌のコラーゲンが「糖化」しAGEが増えると、茶色いシミやシワやたるみの原因となります。血管のコラーゲンが「糖化」すると動脈硬化に、骨のコラーゲンが「糖化」すると骨粗鬆症に、目の水晶体にあるクリスタリンが「糖化」すると白内障になるリスクが高まります。

「糖化」とAGEの蓄積を抑える為には、食後血糖値の上昇をゆるやかにすることが大切です。「糖化」は食後に高血糖状態が続くと起きるためです。炭水化物や菓子類、甘い清涼飲料水など糖質の摂り過ぎは血糖値の急上昇を招きます。食べる順番に気を配るのも有効です。サラダや野菜料理を食事の最初に摂るのを習慣に。野菜や海藻、キノコなどに含まれる食物繊維は、糖質の吸収をゆるやかにする働きがあります。

AGEは生野菜や刺し身など生ものに少なく、トンカツや唐揚げなどに多くふくまれます。
加熱温度が高いほど多く発生するので、調理法は「生、蒸す・ゆでる、煮る、炒める、焼く、揚げるの順にしましょう」。

鶏の水炊きのAGE量を1とすると、焼き鳥は6倍、唐揚げは10倍になるという。最近では植物油の過剰摂取の弊害(老化促進や細胞のガン化)も指摘されていますので注意しましょう。焼いたり揚げたりする前に、レモン汁や酢に1時間ほどつける(マリネする)と「糖化」が抑えられAGEが6割ほど減るという研究報告があります。

他にAGEを体内で増やすもの
(1)紫外線
紫外線がシワ、シミの原因になるのは、AGEが強力に増すからです。29歳の女性の場合、紫外線を浴びない腹部のAGE量は1.34%であるのに対して眉間はなんと29.7%でした。日差しが強いときにはUBカットのクリームなどを忘れずに塗りましょう(活性酸素対策にもなります)。

(2)タバコ
タバコを吸うと、30分くらいで体内にAGEが増えてきます。活性酸素も発生します。肺がんの原因としてニコチンやタールの弊害が長く指摘されてきましたが、最近では喫煙による活性酸素の発生が遺伝子を攻撃するためといわれています。


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