2018年   きな粉の健康美容効果
健康食材としておなじみの大豆。いくら体に良くても、大豆をそのまま食べるだけでは少し味気ないですね。そこで注目したいのが、大豆を原料にした「きな粉」です。きな粉は大豆をいって皮をむき、粉状に挽いたもので、大豆そのものに最も近い大豆加工食品です。加熱すると、香ばしさと甘みが増す一方、豆特有の臭みが消えるため、大豆が苦手な人でも食べやすくなります。

きな粉の主な成分
(1)たんぱく質
きな粉の原料である大豆は、「畑のお肉」とも呼ばれるたんぱく質豊富な食材です。きな粉の全体の約40%近くがタンパク質という豊富さです。大豆のたんぱくは血管を丈夫にします。島根医科大学の家森教授の脳卒中ラット(遺伝的に脳卒中になりやすいラット)を使った長年の研究の結果、大豆を与えた脳卒中ラットは血管が丈夫になり脳卒中になる確率が低くなることがわかりました。同様の研究で魚を与えた脳卒中ラットも低くなることが判明しました。これは魚に含まれているタウリンというたんぱく質が血圧を下げるために脳卒中になる確率が低くなったのです。血管の病気と言われる心筋梗塞や脳梗塞には大豆と魚(特にEPAやDHAというオメガ3脂肪酸の多いサバなどの青魚)を常食とするのが良いという研究成果です。また、大豆たんぱく質の消化過程でできる大豆ペプチドは、基礎代謝を上げて体脂肪の燃焼を促進してくれます。

(2)大豆イソフラボン
強い抗酸化作用があり、老化や生活習慣病の原因となる活性酸素の発生を抑えてくれます。

(3)大豆オリゴ糖
オリゴ糖は腸の健康を維持する善玉菌のエネルギー源です。大豆オリゴ糖は、何種類かあるオリゴ糖の中でも少量で善玉菌を活性化させる働きを持つといわれています。

(4)食物繊維
きな粉には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方がふくまれます。大豆加工製品である豆腐や厚揚げには食物繊維がふくまれていません(豆腐の原料である豆乳はオカラとなる食物繊維を除いているため)。食物繊維と大豆オリゴ糖を含むきな粉は整腸砂糖が高い食材です

(5)大豆レシチン
大豆の脂肪にはレシチンが豊富です。レシチンは乳化作用があり血管に付着した悪玉コレステロールを取り除き成人病の予防になります。他にレシチンの豊富な食材は卵の卵黄です。

(6)カルシウムとマグネシウム
大豆にはカルシウムとマグネシウムが豊富です。骨を丈夫にするには両方必要でカルシウム2に対してマグネシウム1の割合が理想です。大豆は理想値の成分を含有しています。牛乳はマグネシウムが少なく「牛乳よりも豆乳を飲みましょう」という栄養学者が最近多くなってきています。

(7)他のミネラル・ビタミン
大豆には銅・鉄・葉酸などのミネラルやビタミンが豊富ですがビタミンCはありません。ビタミンCは野菜や果物でとりましよう。大豆がいくら健康によくても大豆だけを食べていても病気になるということです。(健康に良いといわれる納豆も同様です)

(8)大豆サポニン
体のエネルギー源となるブドウ糖が余り、中性脂肪として脂肪細胞に取り込まれると、脂肪が蓄積していきます。きな粉に含まれる大豆サポニンには、中性脂肪の蓄積を防ぐ作用があります。人の体には、ウイルスや細菌が体内に侵入すると、もともと体内にある「ナチュラルキラー細胞」がそれらを攻撃して病気を防ぐという、免疫システムがあります。大豆サポニンにはナチュラルキラー細胞を活性化させる作用があり、摂取すると免疫力を高めて病気にかかりにくい体をつくることができます。

以上のように大豆には血管を強くするタンパク質のほかに大豆特有の大豆イソフラボン・大豆レシチン・大豆サポニンがあり(これらは他の食材には含まれていません)極めて健康効果の高い食材です。納豆にはさらに納豆特有の納豆キナーゼがあります。納豆キナーゼは医薬品に近いような血栓溶解作用があります。きな粉を摂取する簡単な方法はきな粉ドリンクにして飲むことです。水でもよいですが、牛乳や豆乳に混ぜて飲むと味わいがあります。但し食物繊維が多いため必要以上に飲み過ぎると下痢をします。反対に便秘のときは排便をうながします。下剤のように医薬品でなく自然の食材のため副作用がありません。体質に合わせてきな粉の量を調節して日々の健康維持に役立てましょう。

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